夏本番を迎える前に、自転車にも“暑さ対策”が必要なのをご存じですか?
気温・路面温度の上昇は、パーツの劣化や故障、さらには事故の原因にもつながる重要なリスクです。
今回は、夏前にチェックしておくべき5つのメンテナンスポイントを、実用的かつリスク視点でご紹介します。
目次
タイヤの空気圧と劣化に要注意
夏場は気温上昇でタイヤ内部の空気が膨張し、空気圧が想定以上に高まることがあります。
- 空気を入れすぎたまま炎天下に放置 → バーストの危険
- タイヤ表面のヒビ割れや劣化 → スリップ・パンクのリスク
夏前には空気圧の調整と、タイヤゴムの状態チェックを習慣にしましょう。
チェーン・スプロケットの乾きすぎに注意
夏の高温では、チェーンオイルが蒸発しやすくなり、金属同士の摩耗が加速します。
- 注油不足 → ギア飛びや異音の原因
- 汚れ+乾燥 → スプロケットの摩耗進行 → 部品交換コスト増
洗車と注油は、夏前にこそ必要不可欠なメンテナンスです。
ブレーキの効きが落ちる?高温下のゴム劣化
ブレーキシューやパッドのゴム素材は、熱で硬化・摩耗が早まります。
- 摩耗しきったパッド → 下り坂で止まりきれないリスク
- 偏摩耗 → 異音や制動力のバラつき
「効きが悪いかも…」と感じたらすぐ点検・交換を。
電動アシスト自転車はバッテリーの熱ダメージに注意
直射日光にさらされた電動アシスト自転車のバッテリーは、蓄電効率が下がったり、寿命が短くなることがあります。
- 高温状態での長時間放置 → 劣化・膨張・充電トラブル
- 洗車時の防水不足 → 電気系統の不具合
日陰や屋内保管を徹底し、洗車はプロに任せるのも安心です。
ボルトの緩み・フレームの小キズから事故に発展?
気温変化により金属パーツが微妙に膨張・収縮し、ボルトの緩みが発生することがあります。
- ハンドル・サドル・キャリアの緩み → 転倒や荷崩れリスク
- フレームの小キズ → 雨+紫外線でサビの原因に
定期的な“増し締め”とキズのチェックもお忘れなく。
「気温が上がる前」がメンテナンスのベストタイミング
自転車は、夏の暑さに意外と弱い乗り物です。
走行中の安全・パーツの寿命・快適さを守るためにも、今のうちに点検&洗車を習慣にしておきましょう。