楽しさも達成感も逃さない、初心者のための実践ガイド
琵琶湖を自転車で一周する「ビワイチ」。総距離はおよそ150〜200kmあり、日本中のサイクリストにとって憧れのロングライドスポットです。
風を感じながら湖岸を走る爽快感、絶景ポイントの数々、地域のグルメや温泉との出会い──。魅力は数え切れません。
しかし、初めてのビワイチでは、思わぬトラブルや体力不足で苦い思いをしてしまうことも。
この記事では、「初日で失敗しないために、事前に知っておきたい5つの準備ポイント」を紹介します。
1. ルートは「北湖だけ」でも十分楽しめる
ビワイチの定番ルートは、大きく分けて2つあります。
- フルビワイチ(琵琶湖全周)… 約150〜200km
- 北湖ビワイチ(琵琶湖大橋より北)… 約70km
初めて走るなら、まずは「北湖ビワイチ」がおすすめです。景色も良く、アップダウンも少なく、達成感を味わえる距離。輪行と組み合わせれば日帰りも可能です。
2. 出発時刻は「到着時間から逆算」する

ビワイチは距離こそ平坦でも、風や日差しによって消耗が大きくなります。
- 「何時にゴールしたいか」を先に決めておく
- そこから走行時間+休憩時間を逆算して出発時刻を設定
途中で立ち寄りたいスポット(飲食店、観光地、トイレなど)を事前にピックアップしておくと、ペース配分もしやすくなります。
3. 補給ポイントは事前に地図で把握しておく
湖岸沿いはコンビニや自販機の密度にムラがあります。走行中に「もうちょっとで何かあるだろう」と思っても、なかなか見つからないことも。
- 水分・食事・トイレの補給ポイントを地図アプリで確認
- 夏場は1時間あたり500〜700mlの水分補給が目安
- 「塩分チャージ」やアイスのタイミングも事前に考慮
4. 装備は「必要最小限でも、抜かりなく」
気軽に見えても、ビワイチは100km前後のライド。最低限の装備がないと、思わぬトラブルで立ち往生することもあります。
最低限の装備リスト:
- ヘルメット・グローブ・サングラス
- パンク修理キット・予備チューブ・携帯ポンプ
- モバイルバッテリー・スマホホルダー
日焼け止めや補給食も忘れずに。天候に応じてレインジャケットも携行しておくと安心です。
5. 写真は「余裕を持って撮る」くらいでちょうどいい

絶景が多いビワイチでは、つい立ち止まって写真を撮りたくなります。
でも、焦って撮るよりも、時間に余裕があるときに撮った写真のほうが、気持ちも表情も自然です。
- 白鬚神社、近江大橋、琵琶湖大橋などの撮影ポイントを意識
- 仲間と走る場合は「写真担当」を決めておくのも◎
後から見返して楽しくなるような写真を残すためにも、「走る」「補給する」「立ち止まる」のバランスが大切です。
まとめ:ビワイチは、準備次第で誰でも楽しめるライド
初めてのロングライドに不安を感じる方も多いかもしれませんが、ルート・時間・装備・補給をあらかじめ考えておくだけで、格段に安全で快適なビワイチになります。
「完走が目的」でも、「途中まででもいい」でもOK。
無理なく、自分のペースで、自分なりのビワイチを楽しんでみてください。
そして、長距離を走ったあとはバイクもお疲れ気味。
汗や砂ぼこり、雨上がりの水たまりなど、目に見えない汚れが各パーツに蓄積していることも。
次のライドを気持ちよく迎えるためにも、ビワイチ後はSENSHA Bicycle港北でプロによる洗車とメンテナンスでしっかりリフレッシュしてあげましょう!