もしブレーキを見ていれば──整備不足が命を奪った、ある自転車事故から学ぶこと

SENSHA Bicycle港北では日々、自転車の洗車や点検の重要性をお伝えしています。今回は、2013年に東京都で起きた実際の事故をもとに、「整備や洗車がどれほど大切か」を改めて考えるきっかけになればと思い、記事にしました。

目次

中学生が前ブレーキの壊れた自転車で事故に

2013年、東京都内。中学生の男の子が、学校へ向かう途中、自転車で坂道を下っていました。

ところが、乗っていた自転車は前ブレーキが故障していた状態。スピードを抑えられず、交差点に進入し、自動車と衝突。残念ながら、男の子はその事故で命を落としました。

事故後の調査では、ブレーキが全く効かない状態だったこと、そして本人も保護者も、その故障に気づいていなかったことが明らかになっています。

事故の背景にあった「整備不足」と「見落とし」

この事故の大きな要因となったのは、以下の2つです。

  • 自転車のブレーキが壊れていたにもかかわらず、気づかずに使用していたこと
  • 保護者を含めた日常点検・整備がされていなかったこと

自転車のパーツは、使うたびに少しずつ摩耗・劣化していきます。
でも私たちは、気づかないまま“なんとなく”で使い続けてしまうことがあります。

「最近ちょっと止まりにくいかも…」
「変な音がするけど、たぶん大丈夫」
そんな小さな見落としが、重大な事故につながってしまう可能性があるのです。

洗車や点検は、“安全確認”の時間でもある

自転車の洗車には、「見た目をキレイにする」という目的だけでなく、パーツの異常に気づくための大切な時間という役割があります。たとえば…

  • チェーンに異音や錆がないか
  • ブレーキパッドが削れていないか
  • タイヤにヒビ割れや空気の減りがないか

これらを“洗うついでに”チェックするだけで、不具合を早めに見つけられます。
そしてそれが、自分や家族の命を守る一歩になるかもしれません。

日常の「点検しないまま乗る」を見直しませんか?

この事故は、決して他人ごとではありません。

・子どもを乗せて急いでいる朝
・毎日の通勤ルート
・「たぶん大丈夫」と思って乗った日

そんな日常の中に、事故のリスクは静かに潜んでいます

自分、そして大切な人を守るために。まずは自転車に乗る前に安全を確認する習慣からはじめてみましょう。

まとめ:洗車と点検は、“事故を防ぐ習慣”です

自転車を洗うことは、見た目を整えることではなく
命を守るための点検行動でもあります。

「最近、自転車の調子が気になる」
「でも、どこを見ればいいかわからない」

そんな方は、ぜひSENSHA Bicycle港北にご相談ください。プロの洗車と点検で、あなたの安心をお手伝いさせていただきます!

この記事を書いた人

SENSHA Bicycle港北の店長。これまで約1,500台以上の自転車を洗車。車体ごとの素材や汚れの状態を見極め最適な洗車を行うと同時に、パーツの緩みや摩耗やタイヤの空気圧など、安全に関わるポイントの確認も欠かさず行います。ここでは日々の洗車で得た気づきや、使っているケミカルの特徴、ビフォーアフター事例などを紹介しています。

目次