ロードバイクで舗装路を走るのも気持ちいいけれど、「もう少し違う景色を見てみたい」と感じたことはありませんか?
そんなライダーの新たな選択肢として、いま世界的に人気が高まっているのが「グラベルロード」です。
グラベルとは英語で「砂利道」や「未舗装路」のこと。
つまりグラベルロードとは、舗装されたアスファルトだけでなく、林道や農道、河川敷や山道など、多様な路面を自由に走ることができるバイクのことです。
今回は、すでにロードに乗っている方に向けて、「グラベルという世界がなぜこんなにも面白いのか」を、魅力や走り方のポイントとともにご紹介します。
ロードにはない“自由さ”がある
ロードバイクはスピードと軽さに特化した乗り物。舗装路を効率よく走ることにかけては、他のどんなバイクもかないません。
一方のグラベルロードは、その逆をいきます。
「舗装路の終わり」から先へ――。
森の中の細い道や、地元の人しか知らない農道、川沿いの未舗装路…
今まで“Uターンしていた場所”が、冒険の入り口に変わるのです。
走行スピードを競うのではなく、「どこまでも行ける」自由さ。
これがグラベル最大の魅力です。
自然の中で“走る楽しさ”を再発見できる
ロードで街から郊外へ抜けると、自然の景色が広がる瞬間がありますよね。
グラベルでは、それが常にライドの主役になります。
舗装路とは違うタイヤの感触、砂利や土の匂い、木漏れ日の中を抜けていく風。
五感すべてを使って「自転車を楽しむ感覚」を、もう一度思い出させてくれます。
ロードの世界では「目的地」が中心ですが、グラベルでは「道そのもの」が目的地。
この感覚の違いこそが、多くのライダーを魅了してやまない理由です。
グラベルロードは“万能な1台”でもある
グラベルバイクのもうひとつの魅力は、その汎用性です。
太めのタイヤやディスクブレーキ、安定性の高いジオメトリにより、未舗装路だけでなく通勤・通学・ロングライド・バイクパッキングまで幅広く対応します。
たとえば週末は林道へ、平日は街乗りへ。
1台で「遊び」と「生活」を両立できるのも、グラベルならではの強みです。
ロードを買い足すか迷っている方でも、次の1台として“万能な選択肢”になり得るでしょう。
グラベルを楽しむなら「洗車」は欠かせない
ひとつだけ注意したいのは、グラベルは舗装路以上に「汚れ」との付き合いが増えるという点です。
走行中に付着する砂や泥、細かい砂利は、放置するとチェーンやディレイラーの摩耗を早め、ブレーキ性能にも影響します。
特にフレーム裏やBB周りは汚れが溜まりやすいため、ライド後の洗車は必須と言えます。
SENSHA Bicycle港北では、レース後のグラベルロードやMTBをお持ち込みいただく方が多く、細部まで丁寧に洗浄・保護を行い、次の冒険へ安心して臨めるコンディションへと仕上げています。
まとめ:「道なき道」を走ると、自転車がもっと好きになる
グラベルロードは、「スピード」や「効率」といったロードの価値観とはまったく別の魅力を持っています。
それは、“どこへでも行ける”という自由さと、“走ることそのもの”の楽しさ。
ロードに乗り慣れた今だからこそ、新しい世界に一歩踏み出してみませんか?
きっと、あなたのサイクルライフはもう一段深く、豊かなものになるはずです。