【創業3周年】年末のご挨拶と、これからのSENSHA Bicycle港北について

こんにちは!SENSHA Bicycle港北です。
いつも当店をご利用いただき、本当にありがとうございます。

12月末をもちまして、当店は創業から丸3年を迎えることができました。

いま、年内の営業をすべて終え、ガランとした静かな店内でこのブログを書いています。
シャッターを下ろした後の静寂の中で、これまでの3年間を振り返ると、本当にたくさんのお客様と愛車たちの笑顔が浮かんできます。

今回は、3周年の感謝の気持ちと、私たちが改めて胸に刻んでいる「理念」について、少しだけお話しさせてください。

目次

3年間で見えてきた「愛車」と「安全」の関係

この3年間、ママチャリから高級ロードバイク、電動アシスト自転車まで、数えきれないほどの自転車を洗車させていただきました。

オープン当初は「自転車にお金を払って洗車するの?」というお声もありました。
しかし今では、「プロに頼むと全然違うね!」「ペダルが軽くなった!」という嬉しいお言葉をたくさんいただけるようになりました。

ただ、私たちが洗車をしていて最も心に残るのは、お客様が「危なかった…気づいてよかった」と仰る瞬間です。

  • 泥団子のようになって隠れていた、チェーンの亀裂。
  • 油汚れの下で擦り減り、今にも切れそうだったブレーキワイヤー。
  • フレームの裏側に隠れていた、深刻なクラック(ひび割れ)。

これらはすべて、汚れに覆われていると見逃してしまう不具合です。
私たちはこの3年間、洗車を通じてこれらを早期発見し、お客様にお伝えしてきました。

私たちの理念「洗車は安全確認である」

SENSHA Bicycle港北が掲げる理念、それは「洗車を通じて事故を減らす」ことです。

自転車は、身近で便利な乗り物ですが、一つ間違えれば命に関わる事故につながります。
しかし、車検のない自転車は、どうしてもメンテナンスがおろそかになりがちです。

だからこそ、私たちは声を大にして言います。
「洗車や点検は、自分と家族を守るための“安全確認”の時間」なのだと。

当店一番人気のメニュー「プレミアムバイクウォッシュ」には、単に汚れを落とすだけでなく、徹底的な点検工程が含まれています。
私たちが自信を持って提供する、8つの工程をご覧ください。

SENSHA Bicycle プレミアムバイクウォッシュ工程

1. 駆動系・油汚れの洗浄
(ドライブクリン)
オイル等が原因の汚れを落とします。ドライブクリンが汚れを浮かします。汚れと液剤が白く乳化して落ちるのが特徴です。
2. 駆動系のすすぎ・塗装面の洗浄
(バイククリン)
きめ細やかな泡を生むバイククリンを、専用のフォームガンでさらに超微細な泡にして吹き付けます。この泡によって、塗装面を傷つけることなく洗浄します。
3. エアブロー 自転車についた水滴を、高圧の空気により短時間で吹き飛ばします。錆の原因となる水分を残しません。
4. 拭き上げ エアブローを併用しながら、専用のクロスで丹念に拭き上げます。洗い残しのチェックにもなります。専用クロスは塗装面にやさしく傷つけません。
5. コーティング
(バイシクルクイックグロウ)
拭き上げの後、キズを目立たなくし艶を出すコーティングを施します。防汚機能もあり効果は3カ月~半年間持続します。ここまでの工程で落としきれなかった汚れを落とす効果もあり、塗装部分の洗浄の仕上げと言えます。
6. 注油
(チェーンオイル・ルブリカントオイル)
自転車の洗車には、注油が必要です。洗車後、細かい部品の奥にはどうしても水分が残ります。そんな洗車後の注油に適したオイルは、水分と油分が入れ替わる『水置換』という性質で部品を摩耗や錆から守ってくれます。
7. 抗菌・消臭
(チタセラン)
ハンドルなど体の触れる部分には、光触媒による抗菌・消臭作用のあるチタセランをスプレー。雑菌の繁殖しやすい部分を綺麗にします。
8. 点検 チェーンの伸び、部品のがたつき、ホイールの振れ、ブレーキ、ワイヤー、タイヤなど自転車の各部をチェックします。非常に重要な最終工程です。

⚠️ 放置は危険!「汚れたまま」はNGです

「自転車なんて、動けばいい」と思っていませんか?
プロとして厳しいことをお伝えしますが、汚れは単なる見た目の問題ではありません。

泥や油汚れは、部品の劣化を隠し、錆を呼び、ブレーキの効きを悪くします。
「異音がするけど、まあいいか」「チェーンが真っ黒だけど、動くからいいか」。その油断が、ある日突然のチェーン切れやブレーキ故障を引き起こすのです。

ご自身やご家族が乗る自転車です。どうか「安全」を後回しにしないでください。

4年目も、皆様の「安全で快適なサイクルライフ」のために

おかげさまで3周年。しかし、私たちはここで満足することはありません。

来年の抱負は、さらに技術を磨き、一台でも多くの自転車を「安全な状態」へとリセットすること。
そして、地域の皆様にとって「自転車のことで困ったら、あそこへ行けば大丈夫」と思っていただけるような、頼れる存在であり続けることです。

年末年始、ゆっくり休まれた後は、ぜひ愛車のリフレッシュにいらしてください。
冷たい風の中を走った自転車も、お部屋の中で眠っていた自転車も、私たちがピカピカに、そして安全に仕上げます。

2026年、4年目のSENSHA Bicycle港北も、どうぞよろしくお願いいたします!

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