洗ってはいけない!?自転車洗車でやりがちなNG行動5選

「自転車をきれいに保ちたい」「メンテナンスも兼ねて洗車してあげたい」。そんな気持ちから自転車を洗う方は多いはず。でも、実はその洗い方、愛車を傷つけてしまっているかもしれません。

洗車は間違った方法で行うと、パーツの劣化を早めたり、錆びを招いたりすることもあります。今回は、自転車の洗車でやりがちなNG行動を5つご紹介します。どれも一見「よかれと思って」やってしまいがちなことばかり。正しい方法を知って、大切な自転車を長く美しく保ちましょう。

目次

NG① 高圧洗浄機をそのまま吹きかける


なぜダメなのか?

自転車の可動部分には、繊細なベアリングやシールが使われています。そこに強力な水圧が加わると、内部に水が入り込んでしまい、錆びやグリスの流出の原因となります。特にBB(ボトムブラケット)やハブ、ヘッド周りは水に弱く、破損のリスクもあります。

正しい方法は?
水をかける際は、シャワー程度のやさしい水圧で上から下へ流すように意識しましょう。直接ベアリング部分に水を当てるのは避け、汚れは専用ブラシや柔らかいスポンジで丁寧に落とします。

NG② 食器用洗剤で洗う


なぜダメなのか?

「台所にあるから」「油汚れも落ちるし」とつい使いがちな中性洗剤や食器用洗剤。しかし、これらは脱脂力が非常に強く、パーツに必要な潤滑油やワックス成分まで落としてしまうことがあります。

正しい方法は?
自転車専用の洗浄剤(バイクウォッシュ)を使うことで、必要な潤滑を残しつつ汚れだけを落とすことができます。チェーン用のディグリーザーや、フレーム用のクリーナーなど、用途ごとに洗剤を使い分けるのがおすすめです。

NG③ チェーンを洗ったあとオイルを塗らない


なぜダメなのか?

チェーンは自転車の駆動力を伝える心臓部。洗車で油分を落とした後、そのままにしておくと、金属同士が直接こすれ合い、摩耗や異音、最悪の場合チェーン切れの原因となります。また、錆びもすぐに進行してしまいます。

正しい方法は?
チェーン洗浄後は水気をよく拭き取り、チェーンオイルを丁寧に塗布しましょう。1コマずつ丁寧に注油し、余分なオイルはウエスなどで拭き取ると、汚れの再付着も防げます。

NG④ スポンジやタオルを共有して使う


なぜダメなのか?

ホイールやチェーン周りの油汚れや金属片がついたスポンジをそのままフレームに使ってしまうと、細かな傷がついてしまう可能性があります。特に塗装されたカーボンフレームなどは非常にデリケートです。

正しい方法は?
洗車用のスポンジやクロスは「チェーン用」「フレーム用」「ホイール用」など、パーツごとに分けて使用しましょう。フレームには柔らかく清潔なマイクロファイバータオルがおすすめです。

NG⑤ 洗ったまま直射日光に当てて放置する


なぜダメなのか?

晴れた日に洗車をしたくなる気持ちはわかりますが、そのまま太陽の下に放置すると、乾いた水滴がシミ(ウォータースポット)となり、塗装面の劣化を招くことがあります。また、紫外線は樹脂パーツやタイヤにもダメージを与える原因になります。

正しい方法は?
洗車後は日陰や風通しの良い場所で乾かすのが理想です。仕上げに柔らかいタオルでしっかり水気を拭き取ることで、水ジミの予防にもなります。拭き上げ用クロスもフレーム専用にするとより安心です。

まとめ:やらないことを知るだけで、自転車はもっと長持ちする


洗車は見た目を美しく保つだけでなく、コンディション維持にも大切な作業です。けれど、間違ったやり方では、かえって自転車を傷めてしまうことに。

今回紹介した5つのNG行動を避けることで、愛車の寿命を延ばし、走行性能も向上します。正しい方法での洗車を習慣にし、自転車とのより良い時間を楽しんでください。

SENSHA Bicycle港北では、自転車に精通した洗車のプロが手作業で洗車を行い、あなたの大切な一台を丁寧に仕上げます。自転車の洗車なら、ぜひ当店をご利用ください!

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