6月も後半に入り、全国的に気温の高い日が続いています。特に関東では梅雨明け間近とされており、本格的な夏のサイクリングシーズンが目前に迫っています。
今回は、真夏のロードバイクライドに備えて「暑さ対策」「給水・補給のタイミング」「走行中の体調管理」など、ライダー自身の安全を守る実践ガイドをお届けします!
目次
はじめに:夏のライドは“命を守る技術”が要る
真夏の気温・直射日光・湿度は、熱中症や脱水の大きなリスクになります。走りながら自分の体調をコントロールするためには、知識と準備が不可欠です。
特に「給水・補給のタイミング」は経験に左右されやすく、知らないまま走ると大きなリスクにもつながります。本記事では、夏のロードライドに必要な実践的な知識をまとめてご紹介します。
ライド前:走る前に“貯めておく”水分とエネルギー
- 出発の30〜60分前に、水と塩分を含むドリンクをコップ1〜2杯摂取。
- 軽い朝食(ご飯+みそ汁、バナナ+オートミールなど)でエネルギー補給。
- 起きてすぐの空腹ライドは避ける。血糖値が低い状態での運動は危険です。
ライド中:給水と補給は“喉が渇く前・空腹を感じる前”が鉄則

給水の目安
- 15〜20分ごとに一口ずつ、こまめに水分補給。
- 1時間あたり500〜700mlを目安に(気温・体格によって調整)。
- ボトルは2本体制が理想。1本は冷水専用としておくと◎。
補給の目安
- 1時間以上のライドでは、30〜45分ごとに糖質を少量ずつ。
- おすすめ:エネルギーゼリー、羊羹、バナナ、ドライフルーツなど。
- コンビニ補給なら「塩むすび+麦茶」はバランスが良く吸収も早い。
体温調整と行動管理:無理をせず、止まる判断を
- 日陰を見つけたら立ち止まり、呼吸と体温を整える。
- 顔・首・手首・足首を冷やすことで効率的にクールダウン。
- UVカットのアームカバーやキャップで直射日光を防ぐ。
- サイクルコンピューターの温度表示も参考にし、無理のない判断を。
ライド後:体とバイクの“冷却と補修”
- 帰宅後すぐの水シャワー&水分補給で体をリカバリー。
- 食欲がない場合はゼリーやフルーツで軽めに補給。
- 汗や日差しによるダメージを受けたバイクは、すぐに水洗いと注油を。
- 塩分汚れは錆の原因。洗車とコーティングでしっかり保護しましょう。
まとめ:夏は“無理せず、安全に走る力”を身につける季節
夏は「走る練習」というより、「体を守る練習」のシーズンです。
給水・補給・行動のパターンを覚えることで、体力の消耗を防ぎ、安全にライドを続けることができます。
無理せず、自分の限界を知り、秋まで楽しく乗り続けるための知識として、ぜひ役立ててください。