高齢者と接触、賠償はウン千万円?|整備不良による自転車事故の現実

「少しブレーキの効きが甘いかも…」

そんな小さな違和感が、大きな悲劇に繋がることがあります。

今回ご紹介するのは、もしもの話ではなく、誰にでも起こりうる現実。
整備不良が引き起こす自転車事故とその代償、そしてそのリスクを回避するためにできることをお伝えします。


目次

ブレーキ不良で接触事故、賠償は4,000万円超えの可能性も

ある日、ミニベロに乗って買い物に出かけたAさん。
下り坂の交差点で信号が青に変わるのを確認し、前方を歩く高齢者を避けようとしたその瞬間、ブレーキが思うように効かず接触。
女性は転倒し、後に頭部の損傷が原因で亡くなってしまいました。

事故後、Aさんの自転車は前後どちらのブレーキも著しく摩耗していたことが判明。
「なんとなく効きが悪いとは思っていたが、まだ止まれるから大丈夫だと思っていた」と語ったAさんには、重大な過失があると判断されました。

過去の同様の判例から試算される賠償額は4,000万円を超える可能性があり、人生を大きく狂わせかねない事態となりました。


整備不良は、なぜ見逃されやすいのか?

自転車は構造がシンプルなため、不調があっても乗れてしまうケースが少なくありません。
とくに日常使いの自転車では、多少の違和感があっても「そのうち直そう」「今は大丈夫」と後回しにされがちです。

しかしながら、ブレーキパッドの摩耗やチェーンの劣化、ネジの緩みといった“わずかな異変”が、いざという時に制動力や操作性を失わせ、事故につながるリスクをはらんでいます。

プロの整備士に定期的にチェックしてもらう機会が少ないからこそ、普段のケアや点検の重要性が高まっています。


実際に起きた、整備不良による高額賠償の事例

2023年、東京都内で発生した事故では、ブレーキの片効きが原因で歩行中の高齢者と接触し、死亡させてしまった自転車利用者に対して、4,400万円の損害賠償が命じられました(朝日新聞報道)。

報道によれば、自転車はガレージに長期間保管されていたもので、ブレーキワイヤーの劣化が著しかったにもかかわらず、そのまま使用されたことが事故の一因とされています。

このように、整備不良が直接命に関わる結果を招き、その責任は決して軽くないことがわかります。


洗車が点検に、そして“事故を防ぐ習慣”になる

当店 SENSHA Bicycle港北 では、単に自転車をキレイにするだけでなく、洗車中に異音・パーツのゆるみ・ブレーキの違和感などの“異常の兆し”を早期に発見することを大切にしています。

とくに以下の工程では、見た目だけでなく安全面でも見逃せないチェックポイントをカバーしています。

  • 1. 駆動系・油汚れの洗浄
  • 2. 駆動系のすすぎ洗浄・塗装面の洗浄
  • 3. エアブロー
  • 4. 拭き上げ
  • 5. コーティング
  • 6. 注油
  • 7. ハンドルの抗菌・消臭
  • 8. 点検

この一連の作業を通じて、自転車の不調や消耗を“見える化”することができます。

洗車をすることで、交通事故を減らす。
その習慣は、大切な命を守ることにもつながります。

平日は比較的予約が取りやすく、週末のライドやイベント前のメンテナンスにも最適です。
お気軽にご予約ください。

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